第104回医師国家試験 I28(2010年)
正答:a・c
問題
痛風発作初期に用いる薬剤はどれか。2つ選べ。
a.コルヒチン
b.プロベネシド
c.インドメタシン
d.アロプリノール
e.ベンズブロマロン
正答の理由
急性発作を鎮めるのは抗炎症作用をもつ薬で、コルヒチンとNSAID(インドメタシンはその一つ)が該当します。尿酸降下薬は長期管理の薬で、発作そのものを止める働きはなく、尿酸値の急な変動が発作の誘因にもなります。なお現在は、適切な抗炎症治療を併用していれば発作中に尿酸降下薬を開始することは禁忌でないとされますが、発作を鎮める薬ではない点は変わりません。
各選択肢の検討
a.コルヒチン。正しい。急性発作の治療薬の一つで、発作の予防にも用いられます。
b.プロベネシド。誤り。尿酸排泄を促す尿酸降下薬で、長期管理の薬です。発作の誘因となる薬にも挙げられています。
c.インドメタシン。正しい。NSAIDの一つで、急性痛風発作の治療として比較試験でも用いられています。NSAIDは抗炎症量で用いると数時間以内に鎮痛効果が現れ、急性発作の第一線の治療です。
d.アロプリノール。誤り。尿酸産生を抑える尿酸降下薬で、尿酸値を下げて再発や痛風結節の沈着を防ぐ目的の薬です。発作を鎮める薬ではありません。
e.ベンズブロマロン。誤り。プロベネシドより強力な尿酸排泄促進薬で、役割は長期の尿酸管理です。発作を鎮める薬ではありません。
覚えるポイント
発作を止めるのはコルヒチン・NSAID(ステロイドも可)。尿酸降下薬は長期管理の薬と分ける。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第104回医師国家試験問題および正答
- Gout – Rheumatology and Orthopedics – MSD Manual Professional Edition
- Korean guidelines for the management of gout
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。