血球貪食症候群の検査所見|第104回医師国家試験I22

第104回医師国家試験 I22(2010年)

正答:a・d・e

問題

血球貪食症候群〈hemophagocytic syndrome〉でみられるのはどれか。3つ選べ。

a.凝固異常

b.白血球増多

c.血清LD低値

d.血清ビリルビン高値

e.血清フェリチン高値

正答の理由

血球貪食症候群は過剰な免疫活性化と組織障害を背景とし、HLH-2004基準では血球減少、低フィブリノゲン血症または高トリグリセリド血症、高フェリチン血症などが項目です。肝障害を反映したビリルビン高値も高頻度にみられます。したがって凝固異常、ビリルビン高値、フェリチン高値を選びます。

各選択肢の検討

a.凝固異常。正しい。低フィブリノゲン血症が診断基準に含まれ、結核関連例の集計でもINR延長が多く報告されています。

b.白血球増多。誤り。基本となる血液所見は2系統以上の血球減少です。経過中に白血球増多を示す例の報告はありますが、本症の特徴的所見ではありません。

c.血清LD低値。誤り。LDは高値となることが臨床で重視されます。ただし上昇は本症に特異的ではなく、HScoreの独立した項目には採用されていません。

d.血清ビリルビン高値。正しい。肝障害を伴い、結核関連例の集計では総ビリルビン高値が77%(33/43例)でした。集団が限定された数字である点には留意します。

e.血清フェリチン高値。正しい。フェリチン500 ng/mlを超える高値がHLH-2004基準の項目です。

覚えるポイント

血球貪食症候群は血球減少・高フェリチン・低フィブリノゲン・肝障害。白血球は増えるのではなく減るのが基本。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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