外陰部疼痛をきたす性感染症|第104回医師国家試験I3

第104回医師国家試験 I3(2010年)

正答:b

問題

外陰部疼痛をきたすのはどれか。

a.梅毒

b.性器ヘルペス

c.トリコモナス症

d.尖圭コンジローマ

e.性器クラミジア感染症

正答の理由

単純ヘルペスウイルスの粘膜皮膚感染では痛みを伴う小水疱が集簇し、性器の病変は特に痛みが強いとされます。外陰部の痛みを主徴とする代表が性器ヘルペスで、正解はbです。トリコモナス症でも外陰部のひりひり感が出ることはありますが、主徴は帯下で、選択肢の中で最も典型的なのは性器ヘルペスです。

各選択肢の検討

a.梅毒。誤り。第1期の硬性下疳は通常、無痛性で基部の硬い潰瘍です。無痛であることが性器ヘルペスとの鑑別点になります。

b.性器ヘルペス。正しい。痛みを伴う小水疱の集簇が特徴で、性器の病変は特に痛みが強いとされます。

c.トリコモナス症。公式正答ではない。症状は無症状から泡沫状の黄緑色帯下までさまざまで、外陰部や会陰の痛み、性交痛、排尿痛を伴うこともあります。ただし主な訴えは帯下と腟炎症状です。

d.尖圭コンジローマ。誤り。HPVによる肛門性器の疣贅で、カリフラワー状の腫瘤として気づかれます。足底疣贅のような圧痛は別の型の特徴で、外陰部疼痛を主徴とする疾患ではありません。

e.性器クラミジア感染症。誤り。無症状か軽症のことが多く、症状が出ても異常な帯下や尿道分泌物が中心です。

覚えるポイント

性器潰瘍は「痛い=性器ヘルペス、痛くない=梅毒」と対比して覚える。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

第104回の一覧へ戻る

タイトルとURLをコピーしました