第104回医師国家試験 H20(2010年)
正答:a
問題
心音の聴取部位の写真(別冊No. 3)を別に示す。
大動脈弁領域はどれか。
a.①
b.②
c.③
d.④
e.⑤

正答の理由
大動脈弁領域は第2肋間胸骨右縁です。写真は受診者と向き合う形なので、患者の右は画面の左にあたり、胸骨の右側で上の高さにある①が該当します。②は同じ高さの胸骨左縁、④は胸骨左縁下部、⑤は左乳頭の近くの心尖部側を指します。
画像の見方
受診者を正面から写した写真で、画面の左が患者の右にあたる。胸骨の両側で上の高さに①②、乳頭より少し上の高さに③④、左乳頭のすぐ下に⑤が記されている。
各選択肢の検討
a.① 正しい。胸骨の右側、上位肋間に置かれた印で、第2肋間胸骨右縁にあたる大動脈弁領域です。大動脈弁狭窄の駆出性雑音を聴く代表的な部位でもあります。
b.② 誤り。第2肋間胸骨左縁にあたる肺動脈弁領域です。Ⅱ音の肺動脈成分や分裂の評価に使います。
c.③ 誤り。胸骨右縁の下部で、4つの標準的な弁領域には含まれません。上位の①とは高さが異なり、大動脈弁領域にはあたりません。
d.④ 誤り。第4肋間胸骨左縁付近にあたる三尖弁領域です。右心系の音を聴取します。
e.⑤ 誤り。第5肋間鎖骨中線付近の心尖部にあたる僧帽弁領域です。左側臥位でⅢ音、Ⅳ音や僧帽弁の雑音を聴きます。
覚えるポイント
大動脈弁=第2肋間胸骨右縁、肺動脈弁=第2肋間胸骨左縁、三尖弁=第4肋間胸骨左縁、僧帽弁=心尖部。写真では患者の左右が画面と逆になる。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第104回医師国家試験問題および正答
- Percussion and auscultation of the heart (Kenhub)
- Cardiac Auscultation – MSD Manual Professional Edition
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。