第104回医師国家試験 H12(2010年)
正答:e
問題
医師のみが交付できるのはどれか。
a.診断書
b.死産証書
c.出生証明書
d.死亡診断書
e.死体検案書
正答の理由
2010年当時の医師法第19条第2項は、医師が診断書、検案書、出生証明書、死産証書を交付する義務を定めています。一方で歯科医師法第19条第2項(2007年と2012年の写しで同文)は診療をした歯科医師の診断書を、保健師助産師看護師法第39条第2項は助産師の出生証明書、死産証書、死胎検案書を定めています。死体検案書は歯科医師にも助産師にも規定がなく、eが医師のみの文書です。
各選択肢の検討
a.診断書。誤り。歯科医師法第19条第2項により、診療をした歯科医師も交付します。
b.死産証書。誤り。分娩の介助または死胎の検案をした助産師も、保健師助産師看護師法第39条第2項に基づき交付します。
c.出生証明書。誤り。分娩の介助をした助産師も、同じ条文に基づき交付します。
d.死亡診断書。誤り。歯科医師も診断書の一つとして作成します。厚生労働省の記入マニュアル(令和8年度版)も、医師または歯科医師に作成交付の義務があると説明しています。
e.死体検案書。正しい。死体の検案書を定めるのは医師法だけです。助産師が交付する死胎検案書は、死産児を対象とする別の文書です。
覚えるポイント
歯科医師は診断書・死亡診断書、助産師は出生証明書・死産証書・死胎検案書まで。死体検案書は医師のみ。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第104回医師国家試験問題および正答
- 医師法(法令データ提供システム、2010年6月の写し、Internet Archive)
- 歯科医師法(法令データ提供システム、2007年10月の写し、Internet Archive)
- 歯科医師法(法令データ提供システム、2012年11月の写し、Internet Archive)
- 保健師助産師看護師法(法令データ提供システム、2010年6月の写し、Internet Archive)
- 死亡診断書(死体検案書)記入マニュアル 令和8年度版(厚生労働省)
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。