不正性器出血をきたしやすい子宮疾患|第104回医師国家試験H8

第104回医師国家試験 H8(2010年)

正答:a

問題

不正性器出血をきたす可能性が最も高いのはどれか。

a.子宮体癌

b.子宮筋腫

c.子宮内膜炎

d.子宮内膜症

e.子宮腺筋症

正答の理由

子宮体癌は90%を超える患者が閉経後出血や月経間出血などの異常子宮出血を契機に受診するので、aが最も可能性が高い疾患です。ほかの肢も異常子宮出血の原因になりえますが、筋腫や腺筋症には無症状の例が多く、内膜症は痛みと不妊が中心です。なお、これらの比較に用いた頻度は異なる資料の値で、同じ集団で直接比べたものではありません。

各選択肢の検討

a.子宮体癌。正しい。90%超で異常子宮出血を呈し、典型像は閉経後出血です。

b.子宮筋腫。誤り。異常子宮出血の頻度の高い原因ではありますが、無症状の筋腫も多く、重い症状が出るのは15〜30%程度です。

c.子宮内膜炎。誤り。慢性子宮内膜炎はPALM-COEIN分類に入る異常子宮出血の原因ですが、産褥性子宮内膜炎では下腹部痛、子宮の圧痛、発熱が前面に出ます。

d.子宮内膜症。誤り。古典的な三徴は月経困難症、性交痛、不妊で、不正出血は中心的な症状ではありません。

e.子宮腺筋症。誤り。過多月経や月経困難症の原因になりますが、約3分の1は無症状とされ、出血の頻度は体癌に及びません。

覚えるポイント

子宮体癌は90%超で異常子宮出血を呈する。閉経後出血では必ず体癌を鑑別する。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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