第104回医師国家試験 H6(2010年)
正答:a
問題
頭蓋内で痛覚を感受する組織はどれか。
a.硬膜
b.大脳白質
c.大脳基底核
d.脈絡叢
e.小脳
正答の理由
頭痛が生じるのは、痛覚を感受する構造が刺激されたときです。硬膜や大脳鎌、動脈、静脈、一部の脳神経は痛覚を感受しますが、軟膜、脳実質、上衣、脈絡叢は感受しないとされています。したがってaが正答です。頭痛を考えるときは、脳実質そのものではなく、痛覚を感受する周囲の構造への刺激を想定します。
各選択肢の検討
a.硬膜。正しい。硬膜は痛覚を感受する代表的な頭蓋内構造で、硬膜への牽引や炎症は頭痛の原因になります。
b.大脳白質。誤り。白質は脳実質の一部で、脳実質は痛覚を感受しない組織とされています。
c.大脳基底核。誤り。深部灰白質も脳実質であり、その部位の刺激自体は痛みを生じません。
d.脈絡叢。誤り。脈絡叢は上衣や軟膜とともに痛覚を感受しない構造に分類されています。
e.小脳。誤り。小脳も脳実質で、組織そのものは痛覚を感受しません。
覚えるポイント
痛みを感じるのは硬膜・血管・一部の脳神経。脳実質、軟膜、上衣、脈絡叢は感じない。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第104回医師国家試験問題および正答
- Hallmarks of headache disorders: part 5 – secondary headaches
- The vessel-to-neuron trigeminovascular hypothesis of migraine pathogenesis – the 'pro' argument
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。