放射線の早期障害と晩発障害|第104回医師国家試験G37

第104回医師国家試験 G37(2010年)

正答:c

問題

放射線の全身被曝で早期にみられないのはどれか。

a.悪心

b.倦怠感

c.白内障

d.皮膚炎

e.リンパ球数減少

正答の理由

全身被曝では、数分〜数時間以内に悪心・嘔吐や倦怠感などの前駆症状が出て、リンパ球は数時間〜数日で減少し、一定線量以上では皮膚に一過性の紅斑が現れます。一方、白内障は長い潜伏期を経て現れる晩発障害です。公式正答はcです。

各選択肢の検討

a.悪心。早期にみられる。誤り。前駆期の代表症状で、線量が高いほど発現率が上がり、発現までの時間も短くなります。

b.倦怠感。早期にみられる。誤り。1.5〜4 Gyの全身被曝では、悪心・嘔吐、脱力、下痢とともに倦怠感が最大2日ほど続くと記載されています。

c.白内障。正しい。水晶体の混濁は長い潜伏期(資料では約20年、高線量・若年被曝で短縮)ののちに現れる晩発影響です。

d.皮膚炎。早期にみられる。誤り。皮膚は2〜4 Gyで一過性の紅斑を起こし、高線量ほど紅斑が遷延します。

e.リンパ球数減少。早期にみられる。誤り。循環血中のリンパ球は放射線感受性が高く、被曝後数時間〜数日で減少します。線量推定の手がかりにもなります。

覚えるポイント

早期=悪心・嘔吐、リンパ球減少、皮膚紅斑。白内障は晩発障害。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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