腫瘍の放射線感受性|第104回医師国家試験G24

第104回医師国家試験 G24(2010年)

正答:c

問題

放射線感受性の高い腫瘍はどれか。

a.膵癌

b.腎細胞癌

c.Ewing肉腫

d.悪性黒色腫

e.神経膠芽腫

正答の理由

Ewing肉腫は肉腫の中で例外的に放射線感受性が高い腫瘍として扱われ、手術と並ぶ局所治療に放射線治療が用いられます。公式正答はcです。他の4つはいずれも放射線抵抗性の代表です。ただし抵抗性でも緩和や術後補助などで照射することがあり、適応がないという意味ではありません。

各選択肢の検討

a.膵癌。誤り。膵管腺癌は比較的放射線抵抗性の腫瘍とされ、低酸素や線維化などが要因に挙げられています。脳転移の放射線治療研究の感受性分類でも、消化器癌の例外として抵抗性側に置かれています。

b.腎細胞癌。誤り。脳転移の放射線治療研究の感受性分類で、腎癌は抵抗性群です。治療の中心も手術や免疫・分子標的治療で、放射線は主に緩和に用います。

c.Ewing肉腫。正しい。Ewing肉腫ファミリー腫瘍は放射線感受性の腫瘍とされ、局所治療に放射線が用いられてきました。肉腫を抵抗性側に置く同じ分類でも、Ewing肉腫は横紋筋肉腫とともに感受性群の例外です。

d.悪性黒色腫。誤り。脳転移の放射線治療研究の感受性分類で、黒色腫は抵抗性群です。手術と免疫・分子標的治療が治療の中心で、放射線は補助的に用います。

e.神経膠芽腫。誤り。放射線抵抗性の機序が多数報告され、再発が問題になる腫瘍です。標準治療に照射が含まれても、感受性が高いことを意味しません。

覚えるポイント

感受性が高い肉腫はEwing肉腫と横紋筋肉腫。腎細胞癌・黒色腫・膵癌・膠芽腫は抵抗性の代表。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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