胎児の造血部位|第104回医師国家試験G23

第104回医師国家試験 G23(2010年)

正答:b

問題

胎生16週の胎児の造血の場はどれか。

a.卵黄嚢

b.肝臓

c.脾臓

d.骨髄

e.胸腺

正答の理由

ヒトの造血は卵黄嚢の原始造血に始まり、胎児肝へ移り、最終的に骨髄へ移ります。総説によれば胎児肝の造血は妊娠4〜5か月ごろまで続き、骨髄への定着は受精後11週ごろに始まりますが、骨髄が主な場となるのは受精後20週以降です。したがって胎生16週の造血の主座は肝臓で、公式正答はbです。

各選択肢の検討

a.卵黄嚢。誤り。胎児の発生初期に原始造血を担う場で、胎生16週の主座は肝臓へ移っています。

b.肝臓。正しい。造血幹細胞が胎児肝に定着して増殖し、胎生16週は肝造血が続いている時期です。

c.脾臓。誤り。造血幹細胞は脾臓にも移動し、脾臓は胎児期の造血部位の一つですが、胎生16週の主座ではありません。

d.骨髄。誤り(主座という意味で)。骨髄への定着は受精後11週ごろに始まるので、胎生16週に骨髄造血が皆無とは言えません。ただし主な場となるのは受精後20週以降です。

e.胸腺。誤り。確認した総説は胎児期の造血部位に胸腺を挙げていません。胸腺は一般にT細胞の分化の場として説明され、血球全般を作る場ではありません。

覚えるポイント

造血の場は卵黄嚢→胎児肝→骨髄の順。胎生16週は肝臓が主座で、骨髄が主役になるのは受精後20週以降。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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