第104回医師国家試験 G9(2010年)
正答:e
問題
Bellocqタンポンの留置部位(別冊No. 2①〜⑤)を別に示す。
正しいのはどれか。
a.①
b.②
c.③
d.④
e.⑤

正答の理由
Bellocqタンポンは鼻出血の治療に使う後鼻タンポン(Bellocq posterior nasal pack)です。鼻から入れたカテーテルを使ってガーゼやスポンジのパックを口経由で上咽頭へ引き込み、上咽頭を塞ぎます。本解説の読影では、別冊の模型で⑤がその位置にあたります。公式正答はeです。現在は市販のバルーンが簡便とされますが、ガーゼの後鼻タンポンも有効な方法として記載されています。
画像の見方
矢状断模型で、①は外鼻孔の外、②は鼻腔前方、③は鼻腔前上方、④は鼻腔後上方、⑤は後鼻孔から上咽頭にタンポンがある。
各選択肢の検討
a.①。誤り。①はタンポン本体が外鼻孔の外にある図で、糸だけが鼻腔から咽頭・口腔へ通っています。留置された位置ではなく、出血部位を圧迫できません。
b.②。誤り。②は鼻腔の前方にある図で、前方からのガーゼ充塡に近い位置です。後鼻孔は塞がれません。
c.③。誤り。③は鼻腔の前上方にある図です。後鼻孔を塞ぐ位置ではありません。
d.④。誤り。④は鼻腔の後上方(蝶篩陥凹に近い位置)にある図で、後鼻孔の閉鎖にはなりません。
e.⑤。正しい。⑤は後鼻孔から上咽頭にかけて位置し、Bellocqタンポンの留置部位に合致します。
覚えるポイント
Bellocqタンポンは後鼻出血に対する後鼻タンポン。口経由で引き込み、上咽頭を塞いで後方から圧迫する。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第104回医師国家試験問題および正答
- Epistaxis – MSD Manual Professional Edition
- Current Approaches to Epistaxis Treatment in Primary and Secondary Care
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。