乳児のけいれん重積の初期治療|第104回医師国家試験F13

第104回医師国家試験 F13(2010年)

正答:d

問題

発熱と喘鳴とを伴い、けいれん重積状態の乳児が搬入された。

静脈路確保後にまず行うのはどれか。

a.腰椎穿刺

b.頭部単純CT

c.抗菌薬投与

d.ジアゼパム投与

e.気管支拡張薬投与

正答の理由

けいれん重積は治療開始が早いほど止めやすく、長引くと脳障害の危険が高まります。呼吸・循環を監視しながら、静脈路を確保したらまずベンゾジアゼピン系薬を静注してけいれんを止めます。公式正答はdです。現在の資料では、ジアゼパムのほかロラゼパムやミダゾラムも選択肢に挙げられています。投与後は呼吸抑制に注意し、気道の問題があれば挿管します。

各選択肢の検討

a.腰椎穿刺は誤り。髄膜炎などの中枢神経感染を疑うときに、神経画像で異常がないことを確かめて行う検査です。けいれんが続く間は、まず発作を止めます。

b.頭部単純CTは誤り。神経画像は原因を調べる検査で、けいれん重積では抗けいれん薬を早く始めるほど止めやすいため、CTのために治療を遅らせません。

c.抗菌薬投与は誤り。細菌性髄膜炎が疑われれば早期に必要となる治療ですが、この設問で最初に行うのはけいれんの停止です。抗菌薬ではけいれんは直接止まりません。

d.ジアゼパム投与は正しい。静脈路があればベンゾジアゼピン系薬の静注が第一段階で、止まらなければ長時間作用の抗けいれん薬へ進みます。

e.気管支拡張薬投与は誤り。喘鳴は呼吸管理の中で評価しますが、気管支拡張薬はけいれんを止める治療ではありません。呼吸の問題には酸素や気道確保を並行して行います。

覚えるポイント

けいれん重積は呼吸管理と並行して、静脈路確保後すぐベンゾジアゼピン系薬を静注する。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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