血管性と神経性の間欠性跛行の鑑別|第104回医師国家試験F8

第104回医師国家試験 F8(2010年)

正答:e

問題

血管性と神経性の間欠性跛行の鑑別に有用なのはどれか。

a.過去の転倒回数

b.連続歩行可能な距離

c.朝のこわばりの有無

d.階段昇降時の手すりの要否

e.症状を解消するための休息姿勢

正答の理由

血管性では筋の虚血が原因なので、立ったままでも歩行を止めて休めば症状が治まります。神経性(腰部脊柱管狭窄症)では、腰椎の伸展で狭くなる脊柱管が前屈や座位で広がるため、姿勢を変えないと治まりません。公式正答はeです。診察では足背動脈などの拍動や足関節上腕血圧比を組み合わせて確かめます。

各選択肢の検討

a.過去の転倒回数は誤り。歩行障害の評価や転倒リスクの把握には役立ちますが、虚血か神経圧迫かを分ける情報ではありません。

b.連続歩行可能な距離は誤り。どちらも歩行で誘発され休むと改善するため、距離は重症度の目安にはなっても原因の区別にはなりません。

c.朝のこわばりの有無は誤り。関節リウマチなど炎症性関節疾患で問う症状で、労作で起こり休息で治まる間欠性跛行の鑑別点ではありません。

d.階段昇降時の手すりの要否は誤り。筋力低下や関節症状でも必要になる非特異的な情報です。階段で症状が出ること自体、脊柱管狭窄症でも虚血でも説明がつきます。

e.症状を解消するための休息姿勢は正しい。血管性は姿勢によらず休息で軽快し、神経性は座位や腰の前屈で軽快します。カートを押すと楽になるのも前屈の効果です。

覚えるポイント

血管性は立ち止まるだけで軽快、神経性は座る・前かがみで軽快。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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