集団寄与危険割合の計算|第104回医師国家試験E41

第104回医師国家試験 E41(2010年)

正答:bまたはe

問題

ある集団における要因Aの割合は25%であり、要因Aによる疾患B発症の相対危険度は2.0であった。

要因Aを取り除いた場合に疾患Bを予防できる割合はどれか。

a.10%

b.20%

c.30%

d.40%

e.50%

正答の理由

集団全体で予防できる割合は集団寄与危険割合で、Levinの式に曝露割合0.25と相対危険度2.0を入れると、0.25×(2.0−1)÷{1+0.25×(2.0−1)}=0.25÷1.25=20%です。非曝露者の発症率を1とすると、集団全体では0.75×1+0.25×2=1.25で、要因を除くと1になるので、(1.25−1)÷1.25=20%と確かめられます。この式は交絡がない前提です。公式はbとeの複数を正解としています。個別の理由を示す一次資料は未取得です。設問の文言からは、曝露者の中で予防できる割合と読めばeの50%も計算上は成立します。

各選択肢の検討

a.10%。誤り。相対危険度2.0のままこの値になるのは、曝露割合が約11%の場合です。

b.20%。正しい(公式の許容解)。集団全体に対する寄与割合で、曝露割合25%と相対危険度2.0を代入した値です。

c.30%。誤り。相対危険度2.0でこの値になるのは、曝露割合が約43%の場合です。

d.40%。誤り。相対危険度2.0でこの値になるのは、曝露割合が約67%の場合です。

e.50%。正しい(公式の許容解)。曝露群の中での寄与割合で、(2.0−1)÷2.0=50%です。この値は曝露割合に左右されません。

覚えるポイント

曝露群の寄与割合は(RR−1)/RR、集団寄与割合はP(RR−1)/{1+P(RR−1)}。どちらの集団の話かで答えが変わる。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

第104回の一覧へ戻る

タイトルとURLをコピーしました