呼吸器領域のIVR|第104回医師国家試験E14

第104回医師国家試験 E14(2010年)

正答:a・b・d

問題

インターベンショナルラジオロジー〈IVR〉についての組合せで正しいのはどれか。3つ選べ。

a.喀血 ── 気管支動脈塞栓術

b.膿胸 ── 超音波ガイド下ドレナージ

c.肺膿瘍 ── 抗菌薬動注療法

d.肺血栓塞栓症 ── 下大静脈フィルター留置

e.びまん性肺病変 ── CTガイド下針生検

正答の理由

公式正答はa、b、dです。喀血の出血源は多くが高圧系の気管支動脈で、膿胸には画像誘導のドレナージ、肺血栓塞栓症の一部には下大静脈フィルターが用いられます。肺膿瘍の治療は抗菌薬の全身投与、びまん性肺病変の組織診断は経気管支や外科的生検が中心です。

各選択肢の検討

a.喀血 ── 気管支動脈塞栓術。正しい。大量喀血の止血では、気管支動脈造影下の塞栓術が第一選択とされ、成功率は最大約90%と報告されています。

b.膿胸 ── 超音波ガイド下ドレナージ。正しい。膿胸では胸腔内の排液が必須で、胸腔穿刺やチューブドレナージを行い、超音波は胸水の検出と穿刺の誘導に役立ちます。

c.肺膿瘍 ── 抗菌薬動注療法。誤り。標準治療は抗菌薬の静注または経口投与で、効果不十分な例に経皮・内視鏡・外科的ドレナージを追加します。MSDの治療選択に動注は挙げられていません。

d.肺血栓塞栓症 ── 下大静脈フィルター留置。正しい。治療の中心は抗凝固療法で、フィルターは選択された患者にまれに用いる追加手段です。組合せとしては成立します。

e.びまん性肺病変 ── CTガイド下針生検。誤り(公式キー)。特発性間質性肺炎についてMSDが挙げる組織診断は経気管支生検、クライオ生検、胸腔鏡下を含む外科的肺生検で、CTガイド下針生検は挙げられていません。

覚えるポイント

喀血=気管支動脈塞栓、膿胸=ドレナージ、PEの一部=IVCフィルター。肺膿瘍は全身抗菌薬が基本。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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