ICDの適応とペースメーカの適応|第104回医師国家試験D17

第104回医師国家試験 D17(2010年)

正答:c

問題

植え込み型除細動器の適応でないのはどれか。

a.Brugada症候群

b.持続性心室頻拍

c.完全房室ブロック

d.先天性QT延長症候群

e.心停止発作からの生還者

正答の理由

植え込み型除細動器(ICD)は、致死性の頻脈性不整脈による突然死を防ぐ治療です。完全房室ブロックは徐脈性の伝導障害で、原因が一過性・可逆性でなければ必要なのはペースメーカです。ほかの4つは、条件を満たせばICDの適応になります。各疾患の全例が適応となるわけではありません。

各選択肢の検討

a.Brugada症候群。適応あり。type 1心電図で持続性心室頻拍や心停止、心室性不整脈が疑われる失神のある例はICDの対象です。

b.持続性心室頻拍。適応あり。血行動態が不安定で可逆的な原因のないもの、器質的心疾患に伴うものなどが対象です。

c.完全房室ブロック。適応でない(正答)。治療は恒久的ペーシングで、この伝導障害そのものはICDの適応理由になりません。別の適応があれば別途検討します。

d.先天性QT延長症候群。適応あり。β遮断薬投与下でも心室頻拍やそれを示唆する症状がある例が対象です。

e.心停止発作からの生還者。適応あり。可逆的な原因のない心室細動や不安定な心室頻拍からの蘇生例は二次予防の中心です。

覚えるポイント

ICDは頻脈性の致死性不整脈に、ペースメーカは徐脈に。完全房室ブロックはペースメーカ。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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