肺結核の入院基準|第104回医師国家試験D15

第104回医師国家試験 D15(2010年)

正答:a

問題

入院隔離が必須な肺結核患者はどれか。

a.喀痰塗抹染色陽性

b.喀痰培養陽性

c.培養コロニーPCR陽性

d.ツベルクリン反応強陽性

e.インターフェロンγ試験陽性

正答の理由

出題当時に有効な平成19年の厚生労働省通知(健感発第0907001号)の入院基準では、肺結核などで喀痰塗抹検査が陽性であることが第一の基準です。塗抹陽性者は培養のみ陽性の者より感染性が高いとされます。塗抹陰性の場合は、培養や核酸増幅法の陽性に加えて、呼吸器症状や排菌量の増加などの条件があるときに対象となります。なお、問題文の「入院隔離が必須」は設問の表現で、法律上の手続きは入院勧告です。

各選択肢の検討

a.喀痰塗抹染色陽性。正しい。肺結核で喀痰塗抹が陽性であれば、それだけで入院の基準に該当します。

b.喀痰培養陽性。誤り。塗抹陰性で培養のみ陽性なら、感染防止のための入院が必要な症状などの条件が加わって初めて対象となります。

c.培養コロニーPCR陽性。誤り。培養で発育した菌を同定する検査で、それ自体は喀痰塗抹陽性を意味しません。塗抹陰性例では核酸増幅法の陽性にも追加の条件が必要です。

d.ツベルクリン反応強陽性。誤り。結核菌への感染歴を示す検査で、潜在性感染でも陽性となり、排菌の有無はわかりません。

e.インターフェロンγ試験陽性。誤り。ツベルクリン反応と同様に感染を示す検査で、感染性のない潜在性結核感染症でも陽性になります。

覚えるポイント

入院基準の基本は喀痰塗抹陽性。ツ反とIGRAは感染の検査で、排菌の検査ではない。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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