チック症とTourette症候群|第104回医師国家試験D12

第104回医師国家試験 D12(2010年)

正答:e

問題

チックがみられるのはどれか。

a.双極性障害

b.パニック障害

c.注意欠陥多動性障害〈ADHD〉

d.Asperger症候群

e.Tourette症候群

正答の理由

チックは突然に起こる急速で反復性の非律動的な運動や発声です。Tourette症候群は運動チックと音声チックの両方が1年を超えて続くものと定義され、チックそのものが診断の中核です。ADHDなどでも併存はありますが、定義上チックを伴うのはTourette症候群だけなのでeを選びます。

各選択肢の検討

a.双極性障害。誤り。躁病エピソードとうつ病エピソードを繰り返す気分障害で、確認した総説の特徴や診断項目にチックは挙げられていません。

b.パニック障害。誤り。パニック発作の反復と、次の発作への不安や回避行動が中心で、確認した総説にチックの記載はありません。

c.注意欠陥多動性障害〈ADHD〉。誤り。Tourette症候群にはADHDの併存が多いものの、ADHDの中核は不注意・多動・衝動性で、チックは定義に含まれません。併存があることと区別して覚えます。

d.Asperger症候群。誤り。現在は自閉スペクトラム症に含まれ、対人相互性とコミュニケーションの障害、反復的・常同的な行動が中核です。確認した総説の診断の要素にチックは挙げられていません。

e.Tourette症候群。正しい。運動チックと音声チックを1年を超えて認めることが診断の条件です。

覚えるポイント

Tourette症候群=運動チック+音声チックが1年超。ADHD・強迫症の併存も多い。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

第104回の一覧へ戻る

タイトルとURLをコピーしました