薬剤性尿閉|第104回医師国家試験C13

第104回医師国家試験 C13(2010年)

正答:b

問題

高齢男性で尿閉をきたす可能性があるのはどれか。

a.β遮断薬

b.抗コリン薬

c.カルシウム拮抗薬

d.スルホニル尿素薬

e.サイアザイド系利尿薬

正答の理由

抗コリン薬は排尿筋の収縮を弱めるので、尿閉の代表的な原因薬です。MSDは薬剤性の尿閉として特に抗コリン作用をもつ薬を挙げています。公式正答はbです。ただしMSD(現行版)はカルシウム拮抗薬でも排尿筋の収縮低下で尿閉が起こることがあるとしており、cの可能性も医学的に否定できません。一つ選ぶ設問なので、最も代表的なbを選びます。

各選択肢の検討

a.β遮断薬。誤り。確認した尿失禁・尿閉の薬剤表に、β遮断薬は挙げられていません。

b.抗コリン薬。正しい。排尿筋の収縮を低下させ、尿閉と溢流性尿失禁を起こすことがあります。市販薬にも抗コリン作用をもつものが多く、問診が重要です。

c.カルシウム拮抗薬。誤り(公式キー上)。実際には排尿筋の収縮低下により尿閉を起こすことがあると記載されています。ただし薬剤性の尿閉で特に挙げられているのは抗コリン作用をもつ薬です。

d.スルホニル尿素薬。誤り。血糖を下げる薬で、確認した薬剤表に挙げられていません。

e.サイアザイド系利尿薬。誤り。利尿薬は尿量増加で頻尿や尿意切迫を起こす方向の薬で、確認した薬剤表の利尿薬の項はサイアザイドを除外しています。尿閉の原因としては挙げられていません。

覚えるポイント

高齢男性の尿閉では抗コリン作用をもつ薬をまず確認する(市販薬も含む)。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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