点状出血と出血性疾患の型|第104回医師国家試験C7

第104回医師国家試験 C7(2010年)

正答:d

問題

点状出血斑が見られるのはどれか。

a.血友病A

b.ビタミンK欠乏症

c.抗リン脂質症候群

d.特発性血小板減少性紫斑病〈ITP〉

e.循環抗凝固因子による出血傾向

正答の理由

点状出血(点状出血斑)と粘膜出血は血小板の異常に典型的な出血型で、ITPはその代表です。凝固因子の異常では関節内や筋肉内など深部の出血が中心になります。抗リン脂質症候群は主に血栓症の病態です。なお抗リン脂質症候群でも血小板減少を伴うことがあり、絶対に点状出血がないとまではいえません。

各選択肢の検討

a.血友病A。誤り。第VIII因子欠乏で、関節内出血や筋肉内血腫など深部組織への出血が特徴です。

b.ビタミンK欠乏症。誤り。後天性の凝固異常の主な原因の一つで、ビタミンK依存性凝固因子が低下します。早期には血小板数が正常のままPTが延長するとされ、血小板の異常ではありません。

c.抗リン脂質症候群。誤り(公式キー上)。動静脈血栓症と妊娠合併症が中心です。血小板減少を伴う例はありますが、典型像は出血ではありません。

d.特発性血小板減少性紫斑病〈ITP〉。正しい。血小板減少により、下腿に目立つ多発性の点状出血や粘膜出血を生じます。

e.循環抗凝固因子による出血傾向。誤り。第VIII因子などに対する自己抗体による凝固異常で、PTTなどが混合試験でも補正されないことが手がかりです。血小板の異常ではありません。

覚えるポイント

血小板の異常は点状出血と粘膜出血、凝固異常は関節や筋肉など深部の出血。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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