第104回医師国家試験 C4(2010年)
正答:e
問題
2か月の乳児の活動性低下の評価に有用なのはどれか。
a.体温
b.呼吸
c.顔貌
d.皮膚
e.泣き声
正答の理由
言葉で訴えられない乳児では、泣き声の強さや質が活動性を反映します。英国NICEの現行の発熱小児評価表でも、弱い・甲高い・泣きやまない泣き声は活動性の項目の重症徴候で、体温、呼吸、皮膚色は別の項目に分類されています。なおこの表は発熱小児用の枠組みで、a〜dも全身状態の評価には必要です。設問はそのうち活動性をみる指標を問うものと読みます。
各選択肢の検討
a.体温。誤り。3か月未満の38℃以上は重要な危険徴候ですが、発熱の評価項目であり活動性そのものの指標ではありません。
b.呼吸。誤り。呼吸数や努力呼吸は呼吸状態の評価項目です。重症度の判断には重要ですが、活動性とは別に評価します。
c.顔貌。誤り(公式キー上)。全身状態の印象に役立ち、評価表の活動性の項目にも笑顔の有無や医療者から見た重症感があるので、無関係ではありません。ただし顔貌そのものは項目名になく、泣き声のような具体的な判定項目としては示されていません。
d.皮膚。誤り。皮膚の色は蒼白・まだらなどの色の項目、ツルゴールは循環・脱水の項目で評価します。
e.泣き声。正しい。弱い・甲高い・持続する泣き声は重症を示し、力強い普通の泣き声は低リスク側の所見です。
覚えるポイント
乳児の活動性は泣き声の強さと質、あやしたときの反応、覚醒でみる。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第104回医師国家試験問題および正答
- Fever in under 5s: assessment and initial management (NICE NG143) Recommendations
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。