うつ病の睡眠障害(早朝覚醒)|第104回医師国家試験C2

第104回医師国家試験 C2(2010年)

正答:e

問題

うつ病の可能性が高いのはどれか。

a.「試験の前夜は心配で眠れません」

b.「3、4時間しか眠りませんが大丈夫です」

c.「息が苦しくて何度も目が覚めてしまいます」

d.「前に経験した事故の夢を繰り返し見て眠れません」

e.「朝方3時、4時から目が覚めてその後一向に寝つけません」

正答の理由

早く目が覚めて再び眠れない早朝覚醒は、メランコリー型のうつ病でみられる睡眠障害です。ほかの肢は、一時的なストレス、躁状態の睡眠欲求減少、呼吸の病態、PTSDの悪夢をそれぞれ考える訴えです。ただし睡眠の訴えだけではうつ病を診断できず、抑うつ気分や興味の喪失などを併せて確認します。

各選択肢の検討

a.「試験の前夜は心配で眠れません」。誤り。試験という明確なきっかけによる一過性の不眠で、きっかけが去れば改善するのが通常です。

b.「3、4時間しか眠りませんが大丈夫です」。誤り。短時間睡眠でも困らないという訴えは、むしろ躁状態の睡眠欲求の減少を連想します。

c.「息が苦しくて何度も目が覚めてしまいます」。誤り。呼吸苦で覚醒を繰り返す場合は、睡眠時無呼吸など呼吸・循環の病態をまず評価します。

d.「前に経験した事故の夢を繰り返し見て眠れません」。誤り。外傷的な出来事を夢で繰り返し再体験するのは、PTSDの侵入症状に典型的です。

e.「朝方3時、4時から目が覚めてその後一向に寝つけません」。正しい。早朝に覚醒してそのまま眠れない訴えで、メランコリー型うつ病の特徴に一致します。

覚えるポイント

うつ病の不眠は早朝覚醒、躁は睡眠欲求の減少、PTSDは悪夢の反復と対で覚える。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

第104回の一覧へ戻る

タイトルとURLをコピーしました