赤血球製剤の抗凝固薬|第104回医師国家試験B37

第104回医師国家試験 B37(2010年)

正答:d

問題

輸血用赤血球製剤に使われている抗凝固薬はどれか。

a.t-PA

b.ワルファリン

c.ヘパリンナトリウム

d.クエン酸ナトリウム

e.エチレンジアミン四酢酸〈EDTA〉

正答の理由

赤血球液は血液保存液(CPD液)を混合して採血した血液から作られ、CPD液と赤血球保存用添加液(MAP液)のいずれにもクエン酸ナトリウムが含まれます。添付文書は、短時間の大量輸血でクエン酸による血中カルシウム濃度の低下が起こりうると注意しています。カルシウムイオンは凝固因子の一つです。確認した添付文書は現行版で、2010年当時の版は読んでいません。

各選択肢の検討

a.t-PA。誤り。プラスミノゲンをプラスミンに変えて血栓を溶かす酵素で、抗凝固薬ではなく、赤血球液の組成にもありません。

b.ワルファリン。誤り。ビタミンK依存性凝固因子の合成を抑える内服薬で、赤血球液の組成にはありません。合成を抑える薬なので、採血後の血液の保存には向きません。

c.ヘパリンナトリウム。誤り。治療で投与する抗凝固薬ですが、赤血球液の添付文書の組成にはありません。

d.クエン酸ナトリウム。正しい(正答)。赤血球液-LRの組成に、CPD液とMAP液の成分として記載されています。

e.エチレンジアミン四酢酸〈EDTA〉。誤り。多くの血液検査用の採血管に使われる試薬で、赤血球液の組成にはありません。

覚えるポイント

輸血製剤の抗凝固はクエン酸(CPD液)。大量輸血でクエン酸中毒による低Ca血症に注意。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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