小児の咽喉頭疾患の病原体|第104回医師国家試験A19

第104回医師国家試験 A19(2010年)

正答:c

問題

細菌感染が原因となる疾患はどれか。

a.ヘルパンギーナ

b.クループ症候群

c.急性喉頭蓋炎

d.手足口病

e.鵞口瘡

正答の理由

急性喉頭蓋炎は細菌感染が主な原因で、公式正答はcです。かつて小児ではインフルエンザ菌b型(Hib)が代表的な起炎菌でした。Hibワクチンの普及で小児例はほぼみられなくなり、現在は成人に多く、肺炎球菌や黄色ブドウ球菌なども原因になります。他の肢はウイルスまたは真菌が原因です。

各選択肢の検討

a.ヘルパンギーナ。誤り。エンテロウイルスによる感染症で、前口蓋弓や軟口蓋に潰瘍性病変が出ます。

b.クループ症候群。誤り。典型的なクループは6〜36か月に多いウイルス感染で、主にパラインフルエンザウイルスが原因です。細菌性気管炎は鑑別の別疾患として扱います。

c.急性喉頭蓋炎。正しい。小児の代表的な起炎菌はHibで、ワクチン未接種児や成人では今も原因になります。肺炎球菌や黄色ブドウ球菌なども起こします。喉頭蓋の炎症で急速に気道閉塞を来しうる緊急疾患です。

d.手足口病。誤り。コクサッキーウイルスA6・A16やエンテロウイルスA71などが原因で、手足や口腔に水疱性発疹が出ます。

e.鵞口瘡。誤り。口腔カンジダ症で、真菌が原因です。乳児にもみられ、ナイスタチン内服などの抗真菌薬を用います。

覚えるポイント

急性喉頭蓋炎は細菌性(小児の古典的代表はHib、ワクチン後は他菌と成人例)で気道緊急。ヘルパンギーナ・手足口病はエンテロウイルス、クループはパラインフルエンザ、鵞口瘡はカンジダ。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

第104回の一覧へ戻る

タイトルとURLをコピーしました