N95マスクと空気予防策|第104回医師国家試験A1

第104回医師国家試験 A1(2010年)

正答:b

問題

予防のため医療従事者がN95マスクを使うのはどれか。

a.梅毒

b.結核

c.非結核性抗酸菌症

d.サイトメガロウイルス感染症

e.メチシリン耐性黄色ブドウ球菌〈MRSA〉肺炎

正答の理由

N95マスクは飛沫核を吸い込まないための呼吸器防護具で、空気予防策の対象で用います。CDCの隔離予防策一覧では、確定または疑いの肺・喉頭結核は空気予防策+標準予防策とされ、他の4肢に空気予防策は指定されていません。公式正答はbです。

各選択肢の検討

a.梅毒。誤り。一覧では潜伏期・皮膚粘膜病変のいずれも空気予防策の対象ではありません。主な感染は性的接触や病変との接触で、吸入対策のN95は基本になりません。

b.結核。正しい。肺・喉頭結核は空気感染するため、医療従事者はN95以上の呼吸器防護を用い、患者は空気感染隔離室で管理します。

c.非結核性抗酸菌症。誤り。ヒトからヒトへ伝播しないとされ、肺病変でも標準予防策です。同じ抗酸菌でも結核と扱いが異なります。

d.サイトメガロウイルス感染症。誤り。新生児や免疫抑制患者を含めて標準予防策で、妊娠中の職員にも追加の予防策は求められていません。体液との接触管理が中心です。

e.メチシリン耐性黄色ブドウ球菌〈MRSA〉肺炎。誤り。多剤耐性菌は接触予防策+標準予防策が基本で、空気予防策の対象ではありません。

覚えるポイント

N95は空気予防策の道具。結核は空気、MRSAは接触、CMV・非結核性抗酸菌は標準予防策。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

第104回の一覧へ戻る

タイトルとURLをコピーしました