非言語コミュニケーションは意図と無関係に伝わる|第103回医師国家試験H7

第103回医師国家試験 H7(2009年)

正答:a

問題

医療面接中に腕時計に目をやるという医師の無意識の動作を、患者は「会話を切り上げたい気持ちの表れ」と受け止めた。

この状況の解釈として最も適切なのはどれか。

a.コミュニケーションは意図と関係なく起こる。

b.患者は医師の意図とは反対に反応する傾向がある。

c.医療面接中は患者の目から視線を離さない方がよい。

d.医師は無意識の動作に対する患者の反応に責任はない。

e.医療面接では非言語的コミュニケーションは避ける方がよい。

正答の理由

医師に伝える意図がなくても、視線や身振りは相手にメッセージとして受け取られます。この場面がまさにその例です。非言語的な行動は患者の満足度や医師患者関係に影響するので、なくすのではなく、意識して用いることが大切です。公式正答はaです。

各選択肢の検討

a.コミュニケーションは意図と関係なく起こる。正しい。無意識の動作でも患者が意味を読み取り、伝達が成立しています。

b.患者は医師の意図とは反対に反応する傾向がある。誤り。この場面は意図のない動作に意味づけをした例で、反対に反応する傾向を示すものではありません。

c.医療面接中は患者の目から視線を離さない方がよい。誤り。パキスタンの1施設120人の調査では、視線は短く規則的にという回答が54.1%で、長く見つめられると不快という回答もありました。見続ければよいわけではありません。

d.医師は無意識の動作に対する患者の反応に責任はない。誤り。医師の態度は関係や満足度に影響するため、受け取られ方に配慮が必要です。

e.医療面接では非言語的コミュニケーションは避ける方がよい。誤り。視線や身振りなどの非言語的行動は言葉を補い、医師患者関係を強めるので、避けるものではありません。

覚えるポイント

意図しない動作も相手には伝わる。非言語は避けずに活かす。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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