吸気時の低いブツブツ音=水泡音|第103回医師国家試験H2

第103回医師国家試験 H2(2009年)

正答:e

問題

聴診で吸気時のみに低いブツブツという音を聴取する。

考えられるのはどれか。

a.胸膜摩擦

b.上気道狭窄

c.気管支狭窄

d.上気道液体貯留

e.下気道液体貯留

正答の理由

断続性で低調な「ブツブツ」は粗い断続性副雑音(水泡音、coarse crackles)にあたり、下気道の分泌物や肺水腫など液体貯留でみられます。実際の粗い断続性副雑音は呼気に及ぶこともあり、発生機序にも諸説がありますが、選択肢の中で最も合うのは下気道液体貯留です。公式正答はeです。

各選択肢の検討

a.胸膜摩擦。誤り。炎症を起こした胸膜がこすれる、革がきしむような音で、吸気と呼気の両方で聞かれます。

b.上気道狭窄。誤り。狭窄部の乱流による高調な連続音(stridor)が吸気時に聞かれ、断続的なブツブツ音ではありません。

c.気管支狭窄。誤り。狭くなった気道で笛のような連続音(wheezes)が生じ、主に呼気で目立ちます。

d.上気道液体貯留。誤り。粗い断続性副雑音は大きな気管支や気管支拡張部で生じると整理され、鼻腔から喉頭までの上気道の音とはされていません。呼吸相との関係を直接述べた資料は確認できていません。

e.下気道液体貯留。正しい。粗い断続性副雑音は大きく低調で、慢性気管支炎や重い肺水腫などで聞かれます。

覚えるポイント

断続性で低調なブツブツ=粗い断続性副雑音(水泡音)。下気道の分泌物・液体を考える。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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