虐待を疑う児の通告先|第103回医師国家試験G41

第103回医師国家試験 G41(2009年)

正答:c

問題

10歳の女児。右肩から右腕にかけてのやけどを主訴に母親に伴われて来院した。台所で熱湯を浴びたという。発育は標準以下である。体や衣服は薄汚れており、表情は凍り付いたようで無反応であった。

届出先として適切なのはどれか。

a.警察署

b.保健所

c.児童相談所

d.市町村保健センター

e.市(区)役所・町村役場

正答の理由

発育不良、不潔な身なり、感情の乏しい表情に外傷が重なり、身体的虐待やネグレクトを疑います。児童虐待防止法第6条は、虐待を受けたと思われる児童を発見した者に、市町村、都道府県の福祉事務所または児童相談所への通告を義務づけており、確証は要件ではありません。公式正答はcです。ただし市町村は2004年の改正で通告先に加わっており、出題時点でも通告先でした。肢eを法律上の誤りとは言い切れませんが、単一選択の本問で公式は児童相談所を正答としています。

各選択肢の検討

a.警察署。誤り。第6条の通告先に警察署は挙げられていません。緊急の危険があれば連携はあり得ますが、公式正答は児童相談所です。

b.保健所。誤り。第6条の通告先に挙げられていません。

c.児童相談所。正しい。第6条に明記された通告先で、児童の保護を担う専門機関です。

d.市町村保健センター。誤り。関係機関の一つですが、条文の通告先の名称ではありません。

e.市(区)役所・町村役場。公式正答ではありません。ただし「市町村」は2004年の改正以来の第6条の通告先で、その窓口と読めば誤りとは言い切れません。単一選択のため公式正答の児童相談所を選びます。

覚えるポイント

虐待は疑いの段階で通告する。通告先は児童相談所・市町村・福祉事務所。守秘義務に優先する。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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