第103回医師国家試験 G34(2009年)
正答:b・c
問題
三次予防はどれか。2つ選べ。
a.肥満者への食事指導
b.うつ病患者の社会復帰
c.脳梗塞患者のリハビリテーション
d.胃潰瘍患者のHelicobacter pylori検査
e.医療従事者へのインフルエンザワクチン接種
正答の理由
厚生労働省の資料は、一次予防を健康な者の発病予防、二次予防を早期発見・早期治療、三次予防を症状が出現した者の重度化・合併症・後遺症の予防と整理しています。WHOの地域誌も、三次予防はすでにある障害の影響を減らすものでリハビリテーションを含むとしています。発症後の機能回復と社会復帰にあたるbとcが該当します。公式正答はbcです。
各選択肢の検討
a.肥満者への食事指導。誤り。発病前の人に生活習慣の改善を促す取り組みとみれば、一次予防にあたります。肥満者の状態によって見方が分かれる余地はありますが、機能回復や社会復帰を指す三次予防の例ではありません。
b.うつ病患者の社会復帰。正しい。発症した人の機能と生活を取り戻し、重度化を防ぐ支援で、三次予防にあたります。
c.脳梗塞患者のリハビリテーション。正しい。後遺症の影響を減らす取り組みで、三次予防の典型です。
d.胃潰瘍患者のHelicobacter pylori検査。誤り。すでにある潰瘍の原因を調べる診断の過程で、リハビリや社会復帰にあたる三次予防の例ではありません。なお資料の図表は三次予防に「疾病の治療」も含めるので、除菌による再発防止まで含めると見方は変わりえますが、設問の肢は検査そのものです。
e.医療従事者へのインフルエンザワクチン接種。誤り。発病前に行う疾病予防で、一次予防です。
覚えるポイント
一次=発病予防、二次=早期発見・早期治療、三次=リハビリ・社会復帰・重度化や合併症の防止。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第103回医師国家試験問題および正答
- 介護予防マニュアル 第1章 介護予防について(厚生労働省)
- Early recognition and intervention for prevention of disability and its complications (WHO EMHJ)
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。