男性生殖器の神経支配と内分泌|第103回医師国家試験G31

第103回医師国家試験 G31(2009年)

正答:a・b・e

問題

正しいのはどれか。3つ選べ。

a.勃起は副交感神経支配である。

b.射精は交感神経支配である。

c.左精巣静脈は下大静脈に流入する。

d.LHはSertoli細胞に作用する。

e.Leydig細胞はテストステロンを分泌する。

正答の理由

勃起は仙髄の副交感神経反射弓が担い、精液を後部尿道へ運ぶ過程(emission)はT10〜L2由来の交感神経の活動で起こります。精巣ではLHがLeydig細胞に働いてテストステロンを作らせ、FSHがSertoli細胞に働きます。公式正答はabeです。

各選択肢の検討

a.勃起は副交感神経支配である。正しい。大脳皮質からの入力と仙髄の副交感神経反射弓が勃起反応を媒介します。

b.射精は交感神経支配である。正しい。胸腰髄(T10〜L2)由来の交感神経の活動でαアドレナリン受容体が刺激され、精巣上体、精管、精囊、前立腺が収縮して精液を送ります(emission)。膀胱頸部の閉鎖も交感神経が担います。厳密には、その後の体外への排出は骨盤底筋の律動的な収縮によります。

c.左精巣静脈は下大静脈に流入する。誤り。左は左腎静脈へほぼ直角に入り、下大静脈に入るのは右です。精索静脈瘤が左に多い解剖学的理由とされます。

d.LHはSertoli細胞に作用する。誤り。LHの標的はLeydig細胞で、Sertoli細胞を刺激するのはFSHです。

e.Leydig細胞はテストステロンを分泌する。正しい。LHに反応して1日5〜10 mgのテストステロンを産生します。

覚えるポイント

勃起は副交感、射精は交感。LH→Leydig→テストステロン、FSH→Sertoli。左精巣静脈は左腎静脈へ。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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