第103回医師国家試験 G26(2009年)
正答:c
問題
頸部造影CT(別冊No.2)を別に示す。
総頸動脈はどれか。
a.①
b.②
c.③
d.④
e.⑤

正答の理由
頸動脈鞘の中には総頸動脈と内頸静脈が並び、内頸静脈は通常、頸動脈の浅く外側にあります。図では小さな円形の③の外側に、大きな楕円形の④が並びます。③は④より明るく造影されて見えます。この位置関係から③が総頸動脈、④が内頸静脈と判断します。この配置には9〜19%で変異があるとされ、実臨床では超音波などで確かめます。公式正答はcです。
画像の見方
甲状腺の高さと考えられる頸部造影CTの横断像。①は気管の後方で椎体の前の軟部組織を指す。②は気管の外側前方に広がる高吸収の臓器を指す。③は小さな円形で境界明瞭な造影構造で、④の内側後方にある。④は③より大きい楕円形の造影構造を指す。⑤は④より外側後方の、造影効果の弱い筋を指す。対側にも③・④に対応する円形と楕円形の構造が左右対称に見える。
各選択肢の検討
a.①。誤り。気管の後ろ、椎体の前の軟部組織を指し、位置からは食道と考えられます。
b.②。誤り。気管の外側前方に広がる高吸収の臓器で、位置と広がりからは甲状腺と考えられます。
c.③。正しい。甲状腺の外側後方にある小さな円形の造影構造で、④の内側に位置するので総頸動脈です。
d.④。誤り。③の外側に並ぶ大きな楕円形の構造で、内頸静脈と考えられます。
e.⑤。誤り。血管より外側後方にある筋で、頸椎の外側の筋群と考えられます。この図だけでは個々の筋名まで断定しません。
覚えるポイント
頸部横断像では総頸動脈が内側、内頸静脈が外側に並ぶ。位置には個人差がある。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第103回医師国家試験問題および正答
- How To Do Internal Jugular Vein Cannulation (Ultrasound-Guided) – MSD Manual Professional Edition
- CT and MRI imaging of mass in the carotid space: a pictorial review
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。