妊娠週数と胎児所見|第103回医師国家試験G9

第103回医師国家試験 G9(2009年)

正答:c

問題

異常所見はどれか。

a.妊娠8週で超音波検査上胎児心拍動を認める。

b.妊娠20週で胎動を自覚できない。

c.妊娠28週で胎児推定体重が600 gである。

d.妊娠30週で羊水指数〈AFI〉が10 cmである。

e.妊娠36週で児頭大横径〈BPD〉が90 mmである。

正答の理由

日本人の基準値(日本超音波医学会2003年公示)に基づく日本産科婦人科学会の表では、妊娠28週0日の推定胎児体重は平均1,163 g、−2.0SD 853 gです。600 gはこれを大きく下回り、24週0日の平均(660 g)にも届かないので異常です。WHO胎児発育曲線でも28週の2.5パーセンタイルは929 gです。公式正答はcです。

各選択肢の検討

a.妊娠8週で超音波検査上胎児心拍動を認める。正常。心拍動は超音波で早ければ5〜6週に確認できます。

b.妊娠20週で胎動を自覚できない。正常範囲に入り得ます。妊婦が胎動を感じ始めるのは通常16〜20週とされ、20週はその端にあたるので、この所見だけで異常とは断定しません。

c.妊娠28週で胎児推定体重が600 gである。異常。28週0日の−2.0SD 853 gを大きく下回り、胎児発育不全や週数の誤りを疑う値です。

d.妊娠30週で羊水指数〈AFI〉が10 cmである。正常。AFIの正常範囲は5 cmを超え24 cm未満で、10 cmはその中に入ります。

e.妊娠36週で児頭大横径〈BPD〉が90 mmである。正常。日本人基準値の36週0日は平均86.9 mm、−2.0SD 79.4 mm〜+2.0SD 94.4 mmで、90 mmはその範囲に入ります。

覚えるポイント

妊娠28週の推定胎児体重は平均約1,160 gで、600 gは明らかに小さい。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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