母子感染と難聴|第103回医師国家試験G8

第103回医師国家試験 G8(2009年)

正答:e

問題

母子感染で難聴と関連するのはどれか。

a.麻疹ウイルス

b.水痘ウイルス

c.パルボウイルス

d.単純ヘルペスウイルス

e.サイトメガロウイルス

正答の理由

先天性サイトメガロウイルス感染では、小頭症、脳室周囲石灰化、網脈絡膜炎などと並んで感音難聴が起こります。難聴は新生児期より後に現れて進行することがあるため、感染児には聴力検査を繰り返します。MSDマニュアルの先天性難聴の原因にも、風疹、サイトメガロウイルス、トキソプラズマ、梅毒が挙げられています。公式正答はeです。

各選択肢の検討

a.麻疹ウイルス。誤り。妊婦では合併症が増えますが、先天性難聴の感染性原因として確認した一覧には挙げられていません。

b.水痘ウイルス。誤り。妊婦で免疫がない場合は注意が必要な感染症ですが、先天性難聴の感染性原因として確認した一覧には挙げられていません。

c.パルボウイルス。誤り。妊娠早期の感染は流産のわずかな増加や胎児の血液・心臓・肝臓の問題と関連し、難聴の代表的な原因ではありません。

d.単純ヘルペスウイルス。誤り。新生児ヘルペスは皮膚・眼・口の病変や中枢神経感染が問題で、難聴と結びつける代表ではありません。

e.サイトメガロウイルス。正しい。先天感染で感音難聴を起こし、出生後に発症・進行することもあります。

覚えるポイント

先天性サイトメガロウイルス感染の感音難聴は遅れて発症・進行することがあり、聴力の経過観察が要る。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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