第103回医師国家試験 F15(2009年)
正答:b
問題
がんの転移によるリンパ節腫脹の特徴はどれか。
a.軟らかい。
b.圧痛がない。
c.可動性がある。
d.皮膚に熱感がある。
e.相互の癒合がない。
正答の理由
転移性リンパ節は硬く、痛みがなく、周囲に固定することがあります。MSDマニュアルは転移性がんを「1個または数個の無痛性の局所リンパ節で、しばしば硬く、ときに周囲組織に固定」と説明しています。公式正答はbです。小児の総説でも悪性リンパ節一般は通常圧痛も発赤もないとされますが、急速に増大すると圧痛が出ることもあります。
各選択肢の検討
a.軟らかい。誤り。転移性リンパ節はしばしば硬いとされます。
b.圧痛がない。正しい。転移性リンパ節は無痛性とされます。悪性リンパ節一般でも、通常は圧痛も発赤もないとされます。
c.可動性がある。誤り。ときに周囲組織に固定します。可動性がよいことは転移の特徴ではありません。
d.皮膚に熱感がある。誤り。熱感と圧痛は感染や炎症によるリンパ節の特徴です。
e.相互の癒合がない。誤り。悪性リンパ節一般(小児の総説)は癒合(matted)するとされます。転移性に限った記載は読んでいませんが、癒合しないことが特徴とはいえません。
覚えるポイント
転移性リンパ節は硬い・無痛性・固定することがある。悪性では癒合もみられる。熱感と圧痛は炎症を考える。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第103回医師国家試験問題および正答
- Lymphadenopathy – MSD Manual Professional Edition
- Lymphadenopathy and Splenomegaly (PMC)
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。