褥瘡リスクの入院時評価|第103回医師国家試験F8

第103回医師国家試験 F8(2009年)

正答:e

問題

入院時に使用する用紙(別冊No. 2)を別に示す。

主に使用するチーム(組織)はどれか。

a.医療安全管理室

b.栄養サポートチーム

c.感染対策チーム

d.緩和ケアチーム

e.褥瘡管理チーム

別冊No.2 入院時アセスメント用紙。日常生活自立度と手術予定、危険因子として意識状態等、病的骨突出、浮腫、拘縮の点数欄、その他の危険因子としてベッド上自力体位変換、坐位姿勢の保持と除圧、皮膚湿潤、既往、皮膚の脆弱の欄がある。
別冊No.2 / 出典:厚生労働省・第103回F別冊(原本の該当ページ)

正答の理由

図の用紙は、意識状態等、病的骨突出、浮腫、拘縮を点数化し、さらに自力体位変換、坐位の保持と除圧、皮膚湿潤、皮膚の脆弱を確認します。「褥瘡対策に関する診療計画書」の危険因子の項目(基本的動作能力、病的骨突出、関節拘縮、皮膚湿潤、皮膚の脆弱性など)とよく重なり、さらに、ショック、重度の末梢循環不全、鎮静、6時間以上の全身麻酔、皮膚の脆弱は、2006年に新設された褥瘡ハイリスク患者ケア加算のリスク項目と一致します。病的骨突出の軽度1.5点・高度3.0点の配点と、浮腫、拘縮の項目はOHスケール(大浦・堀田)とも重なります。褥瘡の危険因子を評価する用紙と読めるので、公式正答はeです。用紙に「褥瘡」の文字はありません。参照した診療計画書は現行の様式で、出題当時のものではありません。

画像の見方

表題は「入院時アセスメント用紙」。〈日常生活自立度〉と〈6時間以上の全身麻酔下手術やベッド上安静を伴う検査の予定〉の欄がある。危険因子は意識状態等(0清明、1.5片麻痺・下腿牽引、3.0昏睡・脊髄損傷・人工呼吸器・ショック・重度末梢循環不全・鎮静)、病的骨突出(無、軽度1.5、高度3.0)、浮腫、拘縮と合計欄。その他の危険因子はベッド上自力体位変換、坐位姿勢の保持、坐位姿勢での除圧、皮膚湿潤(多汗・便失禁・尿失禁)、既往、皮膚の脆弱。記載日は2009年。

各選択肢の検討

a.医療安全管理室。誤り。転倒や誤薬など、事故に関する項目がありません。

b.栄養サポートチーム。誤り。身長・体重や血液検査など、栄養評価の項目がありません。

c.感染対策チーム。誤り。感染症や隔離、耐性菌に関する項目がありません。

d.緩和ケアチーム。誤り。痛みや苦痛症状を評価する項目がありません。

e.褥瘡管理チーム。正しい。骨突出、拘縮、体位変換、除圧、皮膚湿潤は褥瘡の危険因子の評価に用いる項目で、ショックや全身麻酔の欄も褥瘡ハイリスク項目と一致します。

覚えるポイント

骨突出・拘縮・自力体位変換・除圧・皮膚湿潤の評価は褥瘡対策。ショックや長時間手術はハイリスク項目。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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