第103回医師国家試験 F6(2009年)
正答:e
問題
糸球体濾過量〈GFR〉を推算するのに用いられる血漿中の物質はどれか。
a.カリウム
b.カルシウム
c.クレアチン
d.ナトリウム
e.クレアチニン
正答の理由
推算GFR(eGFR)には血清クレアチニンを用います。クレアチニンは筋代謝で一定の速度で産生され、糸球体で自由に濾過されます。公式正答はeです。ただし尿細管からも分泌され、血清値は筋肉量の影響も受けます。現在はシスタチンCも用いられ、NIDDKはクレアチニンとの併用式をより正確としています。
各選択肢の検討
a.カリウム。誤り。読んだeGFR式の変数ではありません。
b.カルシウム。誤り。読んだeGFR式の変数ではありません。
c.クレアチン。誤り。名前が似ていますがクレアチニンとは別の物質で、読んだeGFR式の変数ではありません。
d.ナトリウム。誤り。読んだeGFR式の変数ではありません。
e.クレアチニン。正しい。血清クレアチニンがeGFR式の基本の変数です。血清クレアチニン値は、筋肉量が多いと高めに、高齢者や低栄養では低めになる点に注意します。
覚えるポイント
eGFRは血清クレアチニンで推算。筋肉量の影響があり、シスタチンCも併用される。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第103回医師国家試験問題および正答
- NIDDK:Glomerular Filtration Rate Equations
- Evaluation of the Patient With Renal Issues – MSD Manual Professional Edition
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。