Turner症候群モザイクの身体所見|第103回医師国家試験E57

第103回医師国家試験 E57(2009年)

正答:c・d

問題

17歳の女子。初経がみられないため母親に伴われて来院した。身長140cm、体重38kg。体温36.1℃。脈拍76/分、整。血圧110/78mmHg。乳房の発達は不良で、外陰部は小児様で陰毛の発育も乏しい。染色体検査では、45,XO/46,XXのモザイクであった。

この患者にみられるのはどれか。2つ選べ。

a.円形顔貌

b.低耳介

c.翼状頸

d.外反肘

e.単一横走手掌線

正答の理由

公式正答はc・dです。低身長、原発性無月経、第二次性徴の遅れと45,X/46,XXのモザイクからTurner症候群です。MSDマニュアルは頻度の高い所見に翼状頸を挙げ、肘の外反(carrying angleの増大)も記載しています。ただしモザイクの表現型は典型例から正常まで幅があり、これらが必ずあるとは限りません。問題文には身体所見の記載がないため、疾患の代表的所見を選ぶ問題として解きます。なお、米国NICHDは低位の耳(low-set ears)もTurner症候群の特徴に挙げており、低耳介がこの疾患で否定されるわけではありません。2つを選ぶ問題で、公式正答はより代表的な翼状頸と外反肘です。

各選択肢の検討

a.円形顔貌。公式正答ではない。MSDとNICHDの所見一覧に挙げられておらず、Albright遺伝性骨異栄養症の症候として記載される所見です。

b.低耳介。公式正答ではない。ただし誤った所見ではありません。NICHDはTurner症候群の特徴に低位の耳を挙げており、実際にみられることがあります。出題では翼状頸・外反肘を優先します。

c.翼状頸。正しい。Turner症候群で頻度の高い頸部所見です。

d.外反肘。正しい。肘の外反角の増大がみられます。

e.単一横走手掌線。誤り。Down症候群で代表的に記載される所見です。

覚えるポイント

Turner症候群は低身長・性腺不全に翼状頸・外反肘。単一横走手掌線はDown症候群。モザイクは表現型の幅が広い。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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