刺激伝導系の伝導時間|第103回医師国家試験E34

第103回医師国家試験 E34(2009年)

正答:d

問題

刺激伝導に最も時間がかかるのはどれか。

a.心房

b.His 束

c.Kent 束

d.房室結節

e.Purkinje 束

正答の理由

房室結節は伝導速度が遅く、約100 msの遅延を作ります。これにより心房収縮が心室収縮に先行します。WPW症候群でPR間隔が短くなるのは、Kent束がこの遅延を迂回するためです。数値は教科書の概数です。公式正答はdです。

各選択肢の検討

a.心房。誤り。洞結節から房室結節までの伝導は約50 msで、房室結節より短い時間です。

b.His 束。誤り。房室束から脚を経てPurkinje線維に至るまで約25 msと短時間です。

c.Kent 束。誤り。心房と心室をつなぐ副伝導路で、房室結節の遅延を迂回して心室を早期に興奮させます。

d.房室結節。正しい。伝導速度が遅く、通過に約100 msかかります。この遅延の間に心房が収縮を終えます。

e.Purkinje 束。誤り。伝導が速く、心室筋全体への興奮の広がりも約75 msです。

覚えるポイント

房室結節は伝導が遅く、心房と心室の収縮に時間差を作る。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

第103回の一覧へ戻る

タイトルとURLをコピーしました