許容濃度の定義|第103回医師国家試験E33

第103回医師国家試験 E33(2009年)

正答:a

問題

許容濃度で正しいのはどれか。

a.労働者に悪影響がみられないと判断する濃度

b.維持することが望ましいと国が定めた濃度

c.食品添加物の1日当たりの最大摂取濃度

d.作業場の管理区分決定のための濃度

e.毒性が認められない最大生体内濃度

正答の理由

許容濃度は、1日8時間・週40時間程度、激しくない労働強度で曝露される場合を想定した労働衛生上の勧告値で、出題前の2003年の厚生労働省資料でも同じ定義で説明されています。作業環境を評価する管理濃度、一般環境の環境基準、食品のADIとは目的も対象も異なります。公式正答はaです。

各選択肢の検討

a.労働者に悪影響がみられないと判断する濃度。正しい。日本産業衛生学会の定義で、平均曝露濃度がこの値以下ならほとんどすべての労働者に健康上の悪い影響が見られないと判断される濃度です。

b.維持することが望ましいと国が定めた濃度。誤り。環境基本法第16条の環境基準の説明です。許容濃度は学会の勧告値です。

c.食品添加物の1日当たりの最大摂取濃度。誤り。食品添加物で用いるのは許容一日摂取量(ADI)で、体重1 kg当たりの1日摂取量で示します。

d.作業場の管理区分決定のための濃度。誤り。これは管理濃度で、作業環境測定の結果から管理区分を決める指標です。

e.毒性が認められない最大生体内濃度。誤り。許容濃度は作業中の吸入を想定した曝露濃度の基準で、生体内濃度ではありません。

覚えるポイント

許容濃度は労働者の曝露基準、管理濃度は作業場の管理区分の指標。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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