海綿静脈洞と脳神経|第103回医師国家試験E22

第103回医師国家試験 E22(2009年)

正答:b・c・d

問題

海綿静脈洞を通るのはどれか。3つ選べ。

a.視神経

b.動眼神経

c.滑車神経

d.外転神経

e.前庭神経

正答の理由

海綿静脈洞の近傍を通るのは第Ⅲ、Ⅳ、Ⅵ脳神経と三叉神経の第1・第2枝です。そのため海綿静脈洞の病変では眼筋麻痺と顔面の感覚低下が組み合わさります。視神経は視神経管、前庭神経は内耳道を通ります。公式正答はbcdです。

各選択肢の検討

a.視神経。誤り。視神経はトルコ鞍の前外側にある視神経管を通って眼窩へ入ります。

b.動眼神経。正しい。第Ⅲ脳神経は海綿静脈洞に接して走り、海綿静脈洞血栓症で障害されると瞳孔不同や散瞳を起こします。

c.滑車神経。正しい。第Ⅳ脳神経も海綿静脈洞に接して走り、同部の病変で障害されます。

d.外転神経。正しい。第Ⅵ脳神経も同部を走り、海綿静脈洞血栓症の眼筋麻痺では初期に障害されやすいとされます。

e.前庭神経。誤り。平衡聴覚の神経は後頭蓋窩の内耳道を通り、海綿静脈洞を通りません。

覚えるポイント

海綿静脈洞はⅢ・Ⅳ・Ⅵ・V1・V2。視神経は視神経管、前庭神経は内耳道。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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