ノーマライゼーションの理念|第103回医師国家試験E10

第103回医師国家試験 E10(2009年)

正答:a・d・e

問題

ノーマライゼーションで正しいのはどれか。3つ選べ。

a.障害者の自立

b.身体機能の正常化

c.経済的支援の推進

d.社会的理解の促進

e.障害者の社会における普通の生活の実現

正答の理由

ノーマライゼーションは、障害者を特別視せず、一般社会の中で普通の生活が送れるような条件を整え、共に生きる社会こそノーマルだとする考え方です。正常にするのは本人の身体ではなく、生活の条件と社会の側です。公式の各肢の採否理由は公表資料で確認できないため、c・dの説明は定義からの読み取りです。公式正答はadeです。

各選択肢の検討

a.障害者の自立。正しい。障害者基本計画はこの理念を実現して地域で質の高い自立した生活を営めるようにすると述べ、厚生労働省も理念に基づき自立と社会参加の促進を図るとしています。

b.身体機能の正常化。誤り。名称に引きずられやすい誤解です。障害を治して健常に近づけることではなく、普通の生活が送れる条件を整えることを指します。

c.経済的支援の推進。本問の正答には含まれません。年金や手当は理念の実現を支える施策として計画に挙げられますが、定義そのものには含まれません。除外の個別理由は確認できていません。

d.社会的理解の促進。正しい。定義に「社会的理解」の語はありませんが、特別視せず共に生きる社会を目指す以上、社会の側の理解が前提になると読めます。

e.障害者の社会における普通の生活の実現。正しい。理念の中心で、一般社会の中で普通の生活が送れる条件を整えることです。

覚えるポイント

ノーマライゼーションは障害者を特別視せず、共に普通に暮らせる社会をつくる理念。身体機能の正常化ではない。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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