血液浄化の適応|第103回医師国家試験E7

第103回医師国家試験 E7(2009年)

正答:a

問題

血液浄化が適応となるのはどれか。

a.エンドトキシン血症

b.有機リン中毒

c.閉塞性黄疸

d.Basedow病

e.粘液水腫

正答の理由

エンドトキシンはグラム陰性菌の外膜成分で、敗血症性ショックの病態に関わります。ポリミキシンB固定化線維カラムによる直接血液灌流(PMX-DHP)は、血中のエンドトキシンを吸着する血液浄化療法です。ただしABDOMIX試験とEUPHRATES試験では全体の28日死亡率の低下は示されず、EUPHRATESの事後解析でエンドトキシン活性0.60〜0.89の群に低下が示されたにとどまります。本問は出題当時の代表的な適応を一つ問うものとして読みます。公式正答はaです。

各選択肢の検討

a.エンドトキシン血症。正しい。PMX-DHPでエンドトキシンを吸着除去します。敗血症性ショックに対して用いられてきた方法です。

b.有機リン中毒。誤り。治療の中心はアトロピンとプラリドキシムです。血液透析・血液濾過の役割は明確でないとされ(血液濾過の有益性を示唆する非ランダム化研究はあります)、標準的な適応ではありません。

c.閉塞性黄疸。誤り。原因は胆道の閉塞で、結石除去や狭窄部のステント留置など閉塞の解除を図ります。

d.Basedow病。誤り。抗甲状腺薬、放射性ヨウ素、手術などで治療し、血液浄化は標準的な治療ではありません。

e.粘液水腫。誤り。甲状腺機能低下症による変化で、治療はレボチロキシンの補充です。

覚えるポイント

エンドトキシン血症(敗血症性ショック)に用いられてきたのがPMX-DHP(エンドトキシン吸着)で、有効性の評価は分かれる。閉塞性黄疸は胆道の閉塞解除、甲状腺疾患は薬物治療が基本。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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