暗室で行う網膜電図検査|第103回医師国家試験E6

第103回医師国家試験 E6(2009年)

正答:d

問題

暗室で行う眼科検査の写真(別冊No.1)を別に示す。

この検査で得られる情報はどれか。

a.眼軸長

b.角膜内皮細胞数

c.角膜知覚

d.網膜電図〈ERG〉

e.視覚誘発電位〈VEP〉

別冊No.1 暗い検査室で仰臥した被検者の写真。両眼に電極とみられる白い円形の器具が載り、配線が額を通って後方の検査機器につながる。耳にも青い器具が付いている。顔の中央は黒く遮蔽されている。
別冊No.1 / 出典:厚生労働省・第103回E別冊(原本の該当ページ)

正答の理由

写真では両眼に電極とみられる円形の器具を装着し、配線を機器へつないでいます。網膜電図は角膜と周囲の皮膚に電極を置き、網膜の電気活動を記録して網膜機能を評価する検査です。標準的な全視野ERGでは20分の暗順応後にも記録するため、暗い部屋で行う点も合います(写真から電極の種類までは断定できません)。公式正答はdです。

画像の見方

暗い室内で被検者が検査台に仰臥し、両眼に白い円形の器具が載っている。そこから出た配線が額の上を通って後方の機器へつながり、耳にも青い器具が付いている。機器の前面には複数の接続端子と配線があり、そばに点眼薬とみられる小瓶が置かれている。

各選択肢の検討

a.眼軸長。誤り。眼軸長は1次元のAモード超音波などで測ります。電極で電位を記録する検査ではありません。

b.角膜内皮細胞数。誤り。スペキュラーマイクロスコープで角膜内皮を撮影し細胞密度を解析する検査で、写真のように電極で電位を記録するものではありません。

c.角膜知覚。誤り。綿などで角膜に触れる刺激への反応をみるもので、電極で電位を記録する検査ではありません。

d.網膜電図〈ERG〉。正しい。角膜と皮膚の電極で網膜の電気活動を記録し、網膜色素変性などの網膜機能評価に用います。視力そのものを評価する検査ではありません。

e.視覚誘発電位〈VEP〉。誤り。網膜から一次視覚野までの視覚路の機能をみる検査で、標準法では後頭部正中に記録電極を置きます。角膜上の電極で網膜の反応をみるERGとは異なります。

覚えるポイント

角膜(コンタクト)電極と皮膚電極が写っていればERG。網膜の機能をみる検査で、網膜色素変性の診断に用いる。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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