劇症型壊死性筋膜炎の起炎菌|第103回医師国家試験D19

第103回医師国家試験 D19(2009年)

正答:d

問題

多臓器不全を併発する劇症型壊死性筋膜炎の起炎菌はどれか。

a.バクテロイデス属菌

b.クレブシエラ属菌

c.黄色ブドウ球菌

d.A群レンサ球菌

e.腸球菌

正答の理由

公式正答はdです。単一菌によるⅡ型の壊死性軟部組織感染症は、A群β溶血性レンサ球菌が最も多い原因です。基礎疾患の少ない若年者にも起こり、急速に敗血症、ショック、臓器不全へ進みます。レンサ球菌性毒素性ショック症候群を伴うと死亡率がさらに上がります。

各選択肢の検討

a.バクテロイデス属菌。誤り。Ⅰ型の混合感染に含まれる嫌気性菌です。会陰部や体幹に多い型です。

b.クレブシエラ属菌。誤り。多くは院内感染の起因菌で、劇症型壊死性筋膜炎の代表菌ではありません。

c.黄色ブドウ球菌。公式正答ではない。Ⅱ型では2番目に多い病原体で、関与しないわけではありません。

d.A群レンサ球菌。正しい。細菌毒性因子が好中球の遊走と殺菌を妨げ、凝固活性化による微小血栓で組織壊死を広げます。

e.腸球菌。誤り。確認した壊死性軟部組織感染症の主要な起炎菌には挙げられていません。

覚えるポイント

単一菌の劇症型壊死性筋膜炎の代表はA群レンサ球菌、次が黄色ブドウ球菌。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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