IgA腎症の予後予測因子|第103回医師国家試験D18

第103回医師国家試験 D18(2009年)

正答:a・b

問題

IgA腎症で腎機能低下の予測因子となるのはどれか。2つ選べ。

a.高血圧

b.高度蛋白尿

c.肉眼的血尿

d.血清IgA高値

e.血清補体C3低値

正答の理由

公式正答はa・bです。日本の診療指針は、初診時・腎生検時の進行予測因子として蛋白尿の量、血圧、腎機能障害の程度、組織学的重症度を挙げています。MSDでも、1 g/日を超える蛋白尿、コントロール不良の高血圧、血清クレアチニン上昇などが進行の危険因子です。

各選択肢の検討

a.高血圧。正しい。コントロール不良の高血圧は進行の危険因子です。

b.高度蛋白尿。正しい。1 g/日を超える蛋白尿は進行の危険因子で、治療強化の判断にも使います。

c.肉眼的血尿。誤り。粘膜感染に伴う発作性の肉眼的血尿は本症の特徴で、血尿の消失後に腎機能はほぼ回復します。まれに急性腎障害を伴います。一方、経過中に続く血尿は進行の因子として挙げられるので、血尿がすべて無関係というわけではありません。

d.血清IgA高値。誤り。約半数で315 mg/dL以上に上昇する所見で、診断の参考です。進行予測因子には挙げられていません。

e.血清補体C3低値。誤り。補体濃度は通常正常で、低値は本症の特徴ではありません。

覚えるポイント

IgA腎症の進行予測は蛋白尿、高血圧、腎機能、組織所見。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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