勃起不全の原因と心因性の鑑別|第103回医師国家試験D15

第103回医師国家試験 D15(2009年)

正答:a・b・c

問題

勃起不全で正しいのはどれか。3つ選べ。

a.糖尿病に合併する。

b.腎不全に合併する。

c.前立腺全摘除術後に合併する。

d.心因性では夜間勃起回数が減少する。

e.心因性では血中テストステロンが低下している。

正答の理由

公式正答はa・b・cです。勃起不全の原因は血管性、神経性、心理的、内分泌性、薬剤性に分かれます。糖尿病は動脈硬化と神経障害の両面から、根治的前立腺摘除術は手術による神経・血管の障害から原因になります。末期腎不全でも高率にみられます。心因性では睡眠時の勃起が保たれることが器質性との鑑別点です。

各選択肢の検討

a.糖尿病に合併する。正しい。陰茎海綿体動脈の動脈硬化と糖尿病性神経障害が関与します。

b.腎不全に合併する。正しい。慢性腎臓病、とくに末期腎不全で性機能障害の頻度が高く、勃起不全の報告も約70%に上ります。

c.前立腺全摘除術後に合併する。正しい。神経温存術式でも起こりうる代表的な手術後合併症です。

d.心因性では夜間勃起回数が減少する。誤り。心因性では睡眠中の完全な勃起が保たれることが手がかりです。夜間陰茎勃起の測定は心因性と器質性の鑑別に役立ちます。

e.心因性では血中テストステロンが低下している。誤り。テストステロンの低下は性腺機能低下症など内分泌性の原因で、心因性の機序ではありません。

覚えるポイント

ED:糖尿病、腎不全、骨盤手術は器質性の原因。心因性は夜間勃起が保たれ、テストステロンは低下しない。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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