膵・胆管合流異常と先天性胆道拡張症|第103回医師国家試験D6

第103回医師国家試験 D6(2009年)

正答:e

問題

膵管胆道合流異常に合併しやすいのはどれか。

a.Meckel憩室

b.腸回転異常症

c.肥厚性幽門狭窄

d.横隔膜ヘルニア

e.先天性胆道拡張症

正答の理由

公式正答はeです。診療ガイドラインは、先天性胆道拡張症は総胆管を含む肝外胆管が限局性に拡張する先天性の形成異常で、ほぼ全例に膵・胆管合流異常を合併すると記しています。合流異常では膵液と胆汁が相互に逆流し、胆道癌のリスクが問題になります。

各選択肢の検討

a.Meckel憩室。誤り。卵黄腸管の回腸側が閉鎖せず残る異常で、膵管と胆管の合流とは発生部位が異なります。

b.腸回転異常症。誤り。胎生期に腸管が正常位置へ回転・固定されない異常で、中腸軸捻転が問題になります。

c.肥厚性幽門狭窄。誤り。幽門筋の肥大で内腔が閉塞する疾患で、合流異常との関連は確認した資料にありません。

d.横隔膜ヘルニア。誤り。横隔膜の欠損から腹部臓器が胸腔へ脱出する疾患で、肺低形成が問題になります。

e.先天性胆道拡張症。正しい。先天性胆道拡張症ではほぼ全例に合流異常があります。胆嚢癌の約10%はこの異常によると推定されます。

覚えるポイント

先天性胆道拡張症にはほぼ全例で膵・胆管合流異常が合併し、胆道癌のリスクとなる。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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