アレルギー性喘息の身体所見|第103回医師国家試験C21

第103回医師国家試験 C21(2009年)

正答:c

問題

37歳の女性。息切れを主訴に来院した。3か月前から舞踊教室に通っている。朝方、咳で目が覚め、息苦しさを感じるようになった。IgE RASTでハウスダスト3+。

所見としてみられるのはどれか。

a.過呼吸

b.ばち指

c.呼気延長

d.fine crackles

e.coarse crackles

正答の理由

公式正答はcです。舞踊教室に通い始めてからの症状、明け方の咳と息苦しさ、ハウスダスト特異的IgE陽性から、アレルギー性の気管支喘息を考えます。喘息は可逆性の気道閉塞で、息を吐くときの気流が制限されます。そのため発作時には呼気相が延長し、重くなると吸気と呼気の比が1:3以上になり、呼気の喘鳴も聴かれます。

各選択肢の検討

a.過呼吸。誤り。発作時には頻呼吸がみられ、換気を増やして代償することもあります。ただ、気流制限を直接示す特徴的な所見は呼気延長と喘鳴で、この5択では呼気延長を選びます。

b.ばち指。誤り。慢性の肺疾患を示す徴候の一つで、特発性間質性肺炎の項目にも挙がります。喘息の所見としては挙げられていません。

c.呼気延長。正しい。気道が狭くなり呼出に時間がかかるため、呼気相が長くなります。

d.fine crackles。誤り。短く高い断続性ラ音で、特発性間質性肺炎の主要所見の一つです。喘息で中心となるのは連続性の喘鳴です。

e.coarse crackles。誤り。長く低い断続性ラ音です。可逆性の気道狭窄である喘息の典型的な副雑音は、断続性ではなく呼気の連続性ラ音です。

覚えるポイント

喘息は呼気の気流制限。呼気延長と喘鳴を、間質性肺炎のfine cracklesやばち指と区別する。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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