思春期糖尿病の学校復帰を支える多職種|第103回医師国家試験C19

第103回医師国家試験 C19(2009年)

正答:d

問題

17歳の男子。糖尿病性ケトアシドーシスによる意識障害のためチーム医療が可能な病院に搬入された。インスリン治療で意識は回復した。学校生活に戻るために、多職種メンバーによる面談を主治医は計画している。

面談に加わらない職種はどれか。

a.看護師

b.薬剤師

c.担任教師

d.理学療法士

e.管理栄養士

正答の理由

公式正答はdです。面談の目的は、運動機能の回復ではなく、インスリン治療を続けながら学校生活に戻る準備です。糖尿病診療ガイドライン2024は、小児・思春期の治療チームとして専門医、専門看護師、経験のある管理栄養士、心理カウンセラーなどを挙げ、学校関係者の理解と協力も重要としています。この患者に機能訓練を要する障害の記載はなく、同ガイドラインは進行した合併症がなく血糖コントロールが良好なら運動療法を積極的に推奨し、競技を含むすべてのスポーツを許可しています。したがって5職種の中では理学療法士の必要性が最も低いと判断します。理学療法士が糖尿病診療に関わること自体を否定するものではなく、この場面での選択です。

各選択肢の検討

a.看護師。加わる。インスリン注射や血糖測定、低血糖への対応を日常生活に結びつけて指導します。ガイドラインも専門看護師をチームに挙げています。

b.薬剤師。加わる。インスリン製剤の扱いと使い方を説明する役割が考えられます。ただし参照したガイドライン18章に薬剤師の明記はなく、職種の一般的な役割からの説明です。

c.担任教師。加わる。学校での注射・補食・低血糖時の対応には、学校側の理解が欠かせません。ガイドラインも学校関係者の理解と協力を重要としています。

d.理学療法士。正答(加わらない)。問題文に機能障害の記載はなく、運動制限を要する事情も示されていません。学校生活に戻るための面談では、5職種の中で必要性が最も低いと判断します(資料の明示ではなく、この場面からの判断です)。

e.管理栄養士。加わる。インスリンと食事の調整は治療の要です。ガイドラインも経験のある管理栄養士をチームに挙げています。

覚えるポイント

小児・思春期の糖尿病は、医療チームに加えて学校関係者の協力が要る。機能障害がなければ理学療法士の出番は小さい。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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