失神の原因となる疾患|第103回医師国家試験C14

第103回医師国家試験 C14(2009年)

正答:c

問題

失神発作を起こしにくいのはどれか。

a.起立性低血圧

b.大動脈弁狭窄症

c.僧帽弁閉鎖不全症

d.洞機能不全症候群

e.肥大型閉塞性心筋症

正答の理由

公式正答はcです。失神は脳血流が一時的に低下して起こります。心臓が原因の場合は流出路や流入路の閉塞と不整脈などが機序で、弁膜症では大動脈弁狭窄症、僧帽弁狭窄症などの狭窄性病変が代表です。慢性の僧帽弁閉鎖不全症は初期は無症状で、進むと息切れや動悸が中心になり、失神の代表的な原因ではありません。

各選択肢の検討

a.起立性低血圧。起こしやすい。誤り(設問の答えではない)。立位で静脈還流が減る際の代償が働かず、失神の一般的な原因になります。

b.大動脈弁狭窄症。起こしやすい。誤り(設問の答えではない)。流出路閉塞により、労作時に失神しやすくなります。

c.僧帽弁閉鎖不全症。起こしにくく、これが正答です。症状は息切れ、倦怠感、起坐呼吸、動悸が中心で、失神の原因の代表である閉塞性の弁膜症には当たりません。ただし急性の僧帽弁閉鎖不全症は心原性ショックを起こすので、危険が少ないという意味ではありません。

d.洞機能不全症候群。起こしやすい。誤り(設問の答えではない)。徐脈性不整脈で前触れなく失神し、回復も速いのが特徴です。

e.肥大型閉塞性心筋症。起こしやすい。誤り(設問の答えではない)。流出路閉塞が運動や脱水で悪化し、労作時失神を起こします。

覚えるポイント

失神の心原性機序は閉塞(AS、HOCMなど)と不整脈(洞不全など)。弁膜症は狭窄を思い出す。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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